子供の部屋がゴミ屋敷に。片付け依頼をいただくのはこんなケース

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「子どもが部屋を片付けない」というのは、多くの親御さんが経験されるお悩みではないかと思います。

中には、ただ散らかっている、というレベルでなく、「ゴミ屋敷」になってしまう事例もあります。私たち専門業者に、片付けのご依頼をいただくケースもあります。

実際に片付けのご依頼にまで至るケースは、どんなケースなのか? 親御さんはどんなことに気を付けていただくべきか?

そういったことを、記事にまとめていきたいと思います。

若者の散らかった部屋のイメージ

お子さんの部屋がゴミ屋敷になってしまうケースとは?

片付け依頼まで至るのは、一人暮らしのケースが大半

ご家族と同居されているお子さんの部屋が、ゴミ屋敷になって片付け依頼にまで至るケースは、ほとんどありません。

私たち専門業者にご依頼があるのは、9割が一人暮らしをされているケースです。

一人暮らしでゴミ屋敷になってしまうケース

一人暮らしをしているお子さんの部屋が、ゴミ屋敷になってしまう要因は、経験上次のような場合です。

片付ける方法を知らない: 一人暮らしを始めたばかりで、片付けの仕方を知らないまま生活していると、徐々に部屋が散らかり、そのままゴミ屋敷になってしまいます。

注意してくれる親がいない: 親元にいるあいだは注意してもらえても、一人暮らしになるとそれがないため、片付けるきっかけを失ってゴミ屋敷まで行ってしまうことがあります。

一人暮らしの散らかった部屋

親と同居している間にゴミ屋敷になってしまうケース

さきほども書いたように、一人暮らししておらず、実家にいる状態でゴミ屋敷になってしまうケースは、実際にはほとんどありません。

やはり、親に注意してもらえる、片付け方を指示してもらえる、生活ゴミは出してもらえる、といった要因は大きいのです。

それでも少数ながらゴミ屋敷になってしまうのは、こんなケースです。

引きこもりなど: 外との接触が少なくなり、部屋にこもりがちな状態が続くと、ゴミ屋敷にまで至ってしまう場合があります。また、親御さん側が甘やかしたり、見て見ぬふりをしたといった問題があると感じるケースもあります。

・親自身もゴミ屋敷になっている: 親自身も片付けが苦手だったり、生活習慣が乱れている場合、家族全員でゴミ屋敷状態になることもあります。子どもは、親の姿を見て育つため、自然と部屋を片付けない習慣が身についてしまうことがあります。

マンションの一室にゴミがたまっているようす

一人暮らしの若者のゴミ屋敷。片付け依頼の現状

一人暮らしをしている若者の部屋がゴミ屋敷になってしまい、専門業者に片付けを依頼されるケースは結構あります。

ご本人から依頼がある場合と、親御さんからご依頼がある場合があります。

一人暮らしの若者自身からの片付け依頼

ゴミ屋敷の片付けを自分から依頼する、というのは、実はなかなか難しいことです。その状況に問題がある、という認識自体がなかなか持てないためです。

しかし、若い方の場合は、実はご自分で依頼して来られるケースが結構あります。

部屋に親が訪ねてくる友人・知人が訪ねてくる、といったきっかけで、「さすがにこれはまずい」と、慌てて依頼されるケースが多いです。

こうした場合、つまり自分でこれでいい、問題ないとは思っていないのです。ただ、他人の目が入ることによってはじめて意識化されるのです。

駆けつける清掃作業員のイラスト

本人ではなく親御さんからの片付け依頼

ご本人からではなく、親御さんから片付け依頼を頂くこともあります。

「あの子の家、ゴミ屋敷になっている」お子さんの部屋に行ったり、あるいは、やり取りの中で状況から、そう気づいて、依頼してこられるのです。

本当は、ゴミ屋敷に「なりかけ」の状態で自分で気付き、片付けの方法を考えたりして、成長してもらうのが一番良いのだとは思います。

ただ、実際にゴミ屋敷状態までなってしまうと、自力で片付けるのは困難な場合があります。

そのとき、親御さんのご依頼で一回きれいにさせていただくと、そこから再スタートを切れるきっかけになることも多いと思います。

ただ残念ながら、再度ゴミ屋敷になってしまうケースもあります。

きれいに片付いたあと、そこで終わりではなくて、継続してお子さんとのかかわりを強めていただく必要があると思います。

部屋にいる子供を心配する親

まとめ: 親が関わり続けることが、ゴミ屋敷化を防ぐ

以上、専門業者としての経験から、子供のゴミ屋敷問題についてまとめてみました。

さまざまなケースがありますが、共通して言えるのは、親御さんがお子さんに関わり続けることの重要性です。

「片付けなさい」と言ってその場で効果がないとしても、言い続けることによって、少しずつ効果はあると思います。

あるいは、時折たずねて行くだけで、「このままではいけない」「片付けなければ」という意識を呼び起こすだけでも、少しずつ、お子さんが片付けられるようになる「きっかけ」にはなるのではないでしょうか。

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