【ゴミ屋敷片付け】近隣や大家さんに「バレずに作業」はできる?正直なお話

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ゴミ屋敷のお片付けをご依頼いただく際によくいただくご要望のひとつが、
「できれば大家さんや近所にバレないようにやってほしい」
というものです。

ですが、これについてはあらかじめ正直にお伝えしておきたいことがあります。

できれば、大家さんや近所にバレないように片付けたい、のイメージ アパートの背景、考え込む男性

「バレずに片付ける」は難しいケースがほとんどです

私たちも、もちろんできる限りの配慮はしています。
例えば──

  • 作業車両を目立たない場所に止める
  • エレベーターや共用部の使用を最小限にする
  • 作業員の出入りを控えめにする
  • 作業音(搬出音や袋詰め音)をできるだけ抑える

こうした工夫は毎回行っています。

しかし、大量の荷物を袋詰めし、運び出す以上、どうしても物音や作業員の出入りは発生してしまいます。
特に、階段しかない集合住宅、駐車スペースが建物に近い場合などは、どうしても目立つ動きになります。

また、作業中にご近所の方に声をかけられることもあります。
「こんにちは、今日はどうしたの?」といった軽い問いかけであっても、作業内容を完全に伏せるのは難しいこともあります。

そのため、
「誰にも知られずに完全に片付ける」ことは、現実的にはほぼ不可能
というのが本音です。

ここはどうか、最初からご了承いただきたいポイントです。

集合住宅で、多数の作業員が片付け作業をしているようす。近所の人が気付いて見守っている

片付けに動き出したこと自体に、大きな意味があります

たとえ作業中に大家さんや近隣の方に気付かれてしまったとしても、どうか気にしすぎないでください。

ゴミ屋敷の状態になるまでには、いろいろな事情があるものです。
体調を崩してしまったり、忙しさで手が回らなくなったり、少しずつ物がたまってしまうことは、誰にでも起こり得ます。

そして、そこから片付けに踏み出すのは、簡単なことではありません。
「やらなきゃ」と思いながらもなかなか動けなかったり、恥ずかしさや不安で一歩を踏み出せなかったりすることもあります。

それでも、実際に「片付けよう」と決めて動き始めた。
それはそれだけで、とても大きな前進です。

近隣の方に知られることを心配する気持ちはよくわかります。
でも、私たちがこれまでの経験で感じているのは、周囲の人も、きれいにしようとする姿勢に対して、批判することはほとんどないということです。

驚かれることがあったとしても、
「きれいにしよう」と行動したことを悪く思う人はいません。

だからどうか、「片付けを始めた自分」を後ろめたく思わないでください。
私たちも、そんな一歩を心から応援しています。

ゴミ屋敷の片付けがほとんど終わり、晴れやかな表情の住人、暖かい目線をおくる近所の人と作業員

現状復帰(リフォーム)の必要性も、正直にお伝えします

ゴミ屋敷のお片付けでは、「物を撤去したらすぐに元通り」というわけにはいかない場合もあります。

例えば──

  • 床にしみついた汚れやカビが、簡単な清掃では取れない
  • 畳や床板が腐食していて、張り替えが必要になる
  • 壁紙にシミやカビが広がっていて、貼り替えが必要になる
  • 長期間の放置で悪臭が染みついてしまっている

こういった場合、リフォームや原状回復工事が必要になることもあります。

作業を進める中でこうした状態が判明した場合には、
「ここまで清掃で対応できる」「これ以上はリフォームが必要」と、正直にご説明しています。

無理に「全部きれいになります!」と言うことはありません。
(※中には「すべて現状復帰できます!」とうたう業者もありますが、あとでトラブルになるケースもありますのでご注意ください。)

壁や床が汚れたり、腐食したりして、リフォームが必要であることを説明している作業員

ご依頼者様に寄り添い、現実に即した対応を

ゴミ屋敷の片付けは、単なる作業ではありません。
そこには、ご依頼者様それぞれの事情、葛藤、さまざまな想いが詰まっています。

私たちは、きれいごとではない現場のリアルをきちんとお伝えしながら、
ご依頼者様の気持ちに寄り添い、「一緒に新しいスタートを切る」パートナーでありたいと思っています。

ゴミ屋敷の片付けが終った作業員と、依頼者が、喜び合いながら握手しているようす

もし作業について不安なことがあれば、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。

あなたの一歩を、私たちは全力で応援します。

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